Gemini(ジェミナイ)が、政治やスポーツなど「現実の出来事」を対象とした予測市場の分野に本格参入しようとしています。予測市場とは、選挙や経済指標、試合結果など未来の出来事に関する確率を売買する市場のことです。
群衆の知見(クラウド・インテリジェンス)を集約し、AIでは測りきれない「人間の予測力」を数値化する新しい投資形態として注目されています。今回の動きは、Geminiにとって創業以来最大規模の事業拡大とされ、急成長するこの分野に新たな競争をもたらす可能性があります。
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GeminiがCFTCに承認申請
ブルームバーグの報道によると、Geminiを率いるウィンクルボス兄弟は、米商品先物取引委員会(CFTC)に対し、政治選挙やスポーツ試合、経済指標などに連動するデリバティブ取引所の認可申請を提出しました。承認されれば、同社は「連邦規制下」でイベント契約(event contracts)を取引できるようになります。
Geminiが上場したのは2025年9月。今回の申請は、同社にとってIPO後最大の拡張計画です。現在、審査は政府機関の一部閉鎖による遅延の影響を受けており、承認まで数か月から数年を要する可能性があります。それでも同社は「承認され次第すぐにサービスを開始したい」としています。
Robinhood、Kalshi、Polymarketが先行
Geminiが狙う市場は、すでにカリシ(Kalshi)とポリマーケット(Polymarket)が牽引しています。ロビンフッド(Robinhood)は、CFTC承認済みのカリシと提携し、すでにユーザー向けにイベント契約取引を提供。2025年10月末から11月初旬にかけ、カリシは週次取引量12億ドルを突破し、ポリマーケットも同時期に10億ドル超を記録しました。
特に注目されるのは、伝統金融の大手インターコンチネンタル取引所(ICE)がポリマーケットに20億ドルを出資し、評価額80億ドルとした点です。ニューヨーク証券取引所を傘下に持つICEがこの領域に参入したことで、「予測市場」はもはや周縁的な分野ではなくなっています。
Googleも参入、AIと群衆予測を統合
一方で、Google Financeがカリシおよびポリマーケットと提携し、検索ユーザーにリアルタイム予測データを提供開始。インフレ率や選挙結果、スポーツ勝敗などに関する「確率予測」を株価や企業収益データと並列で閲覧できるようになりました。
Googleはこれを「AIによる分析」と「群衆による予測(crowd forecasting)」の融合と位置づけており、投資家が市場心理をより精緻に把握できる新たな指標として注目を集めています。
スポーツ予測市場が拡大、NHLが初の公式提携!
予測市場の対象は政治や経済だけでなく、スポーツにも広がっています。2025年10月、北米プロアイスホッケーリーグ(NHL)はカリシおよびポリマーケットと提携し、公式に試合結果を市場取引データとして統合しました。
カリシCEOのタレク・マンスール氏は、「これは業界にとって重要な節目であり、予測市場が確実に定着したことを示す」とコメントしています。
規制をめぐる摩擦と今後の焦点
予測市場は連邦機関であるCFTCの監督下にありますが、スポーツベッティングを管轄する州政府のゲーミング当局との間で法的摩擦が続いています。メリーランド州やニュージャージー州など複数の州では、イベント契約が「賭博」に該当するかを巡り訴訟が進行中です。CFTCの認可は信頼性を高める一方で、取引可能なイベント内容に制限が生じるという課題もあります。これらの法的判断が、今後の米国における「予測市場」と「スポーツ賭博」の境界線を決定づけるでしょう。
まとめ
Geminiの参入は、規制を遵守した予測市場の主導権争いを一段と激化させる動きです。GoogleやICEのような大手企業も続々と市場に入り、政治・金融・スポーツといったリアルイベントを「投資対象」として扱う新たな時代が到来しています。
今後CFTCと各州の規制調整が進めば、予測市場が次世代の群衆インテリジェンス投資として本格的に機関投資家へ普及していくと見ています。規制の壁を越えたGeminiの一手は、iGamingと金融の融合を象徴しています。スポーツ×ブロックチェーンの動きも加速しそうで、今後の欧米の市場展開が注目ですね。
本記事は、海外在住者の皆さまに向けて、iGaming業界の最新ニュースをAIにて要約翻訳をしてお届けしております。なお、今回の記事はSiGMAの公式情報をもとに構成しております:


