ベトナムの観光・カジノ業界に新たな動きが出ています。国内大手の不動産・観光開発企業サングループが、クアンニン省バンドン地区で統合型リゾート(IR)の建設を正式に承認されました。70年の運営ライセンスと約9年に及ぶ建設計画が発表され、ベトナムのカジノ市場が大きく変わる可能性が見えています。本記事では、ベトナムのカジノライセンス制度や現行の法律、規制の背景を踏まえて解説します。
プロジェクトの概要
IR建設プロジェクトは以下になります。
・開発地はクアンニン省バンイェン地区、敷地は約244ヘクタール
・うち182.4ヘクタールを開発、62.1ヘクタールは自然林として保護
・ホテル、商業施設、オフィスタワー、国際会議場を含む複合型施設
・総投資額は約VND 51.5兆(約18億ユーロ)
・建設は3段階に分けられ、2032年の開業を予定
税収はプロジェクト全体でVND 229兆(約85億ユーロ)に達すると見込まれ、数千人規模の雇用創出とインフラ整備への貢献が期待されています。
ベトナムのカジノ規制とライセンス制度
ベトナムでは外国人観光客向けに限定的にカジノが認められています。国内には既に約9か所の外国人専用カジノが存在しますが、基本的にベトナム国民は入場禁止です。
ただし例外的に、2019年にフーコック島の「Corona Resort & Casino」で「ローカル市民入場の試験プログラム」が導入されました。この試験は2024年末で終了しましたが、今回のバンドンIRにおいても、再び国内客への開放が検討されています。
入場条件(過去の試験例)
・21歳以上で安定収入があること(月収1000万VND以上など)
・家族による入場禁止申請が可能
・政府が管理するブラックリスト制度
この仕組みは依存症対策を前提にした厳格な規制モデルとされ、今後の承認次第では、ベトナムで2例目となる「市民が合法的に遊べるカジノ」となる見込みです。
地域競争と国際的背景
アジアではシンガポール、マカオ、フィリピンが既に主要カジノ拠点として確立しています。さらに2025年にはタイもカジノ合法化に向けた検討を進めており、ベトナムは観光競争力を高める必要があります。
今回のバンドンプロジェクトは、こうした地域競争を見据えた「観光インフラ強化戦略」として重要な意味を持ちます。また、特別行政区に指定されたバンドンは投資優遇策も活用でき、海外資本との連携も見込まれています。
不正賭博への厳しい姿勢
一方で、ベトナム政府は違法オンラインベッティングや暗号資産を用いた賭博に対して厳格な取り締まりを継続しています。最近では暗号資産を利用した違法ギャンブル組織が摘発され、運営者が逮捕されるなど、規制強化の姿勢を明確にしています。
このように「合法カジノの整備」と「違法賭博の徹底摘発」という二本柱で、健全な市場形成を狙っている点が特徴です。
まとめ
サングループによるバンドンIR計画は、ベトナムの観光業とカジノ産業における大きな転換点になる可能性があります。もし国内客の入場が認められれば、国内需要と観光需要の両輪で新たな市場が形成されるでしょう。
ベトナム政府は規制と開放のバランスを取りながら、国際競争力の強化を目指しています。今後の動向次第で、アジアにおけるカジノ地図が再編されるかもしれません。
本記事は、海外在住者の皆さまに向けて、iGaming業界の最新ニュースをAIにて要約翻訳をしてお届けしております。なお、今回の記事はSiGMAの公式情報をもとに構成しております:
参考記事:Vietnam’s Sun Group approved to build casino resort in Van Don


