ニューヨーク州のダウンステート地域で進む最大3件のカジノライセンス争奪戦で、マンハッタンの2つの有力候補が脱落しました。タイムズスクエアでのカジノ建設を目指したシーザーズ・エンターテインメントとJay-Z支援の計画、そしてハドソンヤード近郊での「アヴニール(The Avenir)」プロジェクトが、いずれも地域諮問委員会(Community Advisory Committee)の投票で支持を得られなかったためです。
タイムズスクエアのシーザーズ案、反対多数で否決
シーザーズが進めていたのは、タイムズスクエアのオフィスタワーを再開発し、大規模なカジノ・エンターテインメント施設へと変える構想でした。SL Green Realty、Roc Nation(Jay-Zが関与)、Live Nationが支援し、総額54億ドル規模の投資、数千人規模の雇用創出、市民権博物館設立などを約束していました。しかし投票結果は賛成2、反対4。ブロードウェイ関係者や地元代表者からの強い反対が決定打となりました。
SL Greenのマーク・ホリデイ会長は「地域と州を経済・文化的利益から遠ざける判断だ」と厳しく批判。交通渋滞や治安悪化、地域への影響を懸念する声を覆すことはできませんでした。
アヴニール計画も失敗
同時に、シルバースタイン・プロパティーズが提案していた「アヴニール」プロジェクトも否決されました。ジャビッツセンター近郊に70億ドルを投じ、1,000室のホテル、カジノ、低価格住宅を組み合わせる計画で、4,000人の常勤雇用と1,000人の非常勤ポジションを見込んでいました。しかしこちらも投票は4対2で反対多数。直前に提案の修正要望が出されたこともあり、開発側は「十分な議論の時間がなかった」と不満を表明しました。
市長エリック・アダムズの代表であるナビーラ・マリク氏は賛成票を投じたものの「投票が拙速だった」と懸念を示しました。一方、元州議会議員リチャード・ゴットフリード氏らは「十分に透明で長期的な審査が行われた」と正当性を主張。結果的にマンハッタンでの2案件はいずれも州審査に進む道を失いました。
注目はクイーンズとヨンカーズへ
これにより注目はクイーンズとヨンカーズに移っています。メッツのオーナー、スティーブ・コーエンが主導する「メトロポリタン・パーク計画」は、シティ・フィールド周辺の駐車場を80億ドルで再開発し、カジノやホテル、公共公園を含む巨大エンタメ地区に変える構想。地元商工会議所などは経済効果を評価する一方、権力集中や地域代表性を懸念する声もあります。
一方、MGMがヨンカーズで運営する「エンパイアシティ」は、既存施設を23億ドルかけてフルカジノへ拡張する計画を発表。2006年以来ビデオ・ロッタリー施設を運営してきたMGMは「競争力維持のためには完全ライセンスが不可欠」と主張。ヨンカーズ市長マイク・スパノ氏や従業員らも「承認されなければ雇用喪失につながる」と訴えています。
最終決定は年内に
ライセンス争いは数年にわたる議論を経ており、経済発展と地域住民の懸念の板挟み状態が続いています。シーザーズとアヴニールの脱落により、残る候補はシティ・フィールド、MGMエンパイアシティ、バリーズのブロンクス案、コニーアイランドのソロヴィエフ・グループ、フリーダム・プラザ(マンハッタン東側)、そしてリゾーツ・ワールド(クイーンズ)など6件。最終的な判断は年末までにニューヨーク州ゲーミング委員会が下す予定で、数十億ドル規模の投資と数千人の雇用を左右する重要決定となります。
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参考記事:Two Manhattan casino proposals voted down by committees


